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つきこい

つきこい (電撃文庫 や 5-4)つきこい (電撃文庫 や 5-4)
(2007/11)
山科 千晶

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2つの不思議な恋の物語と、2つを繋ぐ不思議な出会いの物語でした。
前半のつきこいは、等身大のごくごく普通の男女の恋模様を描いた作品でした。
まあ、出会い方は、不思議な感じではありましたけど、様々なことに悩んだりする主人公の新谷は、普通の人って感じでしたね。
その新谷が、不思議な「月待ち女」のイズミに声を掛けられたことによって、物語が動き出すわけなんですが、なんだか不思議な感じでした。
恋愛モノなのに、男側の新谷の描写が多くて、女性側のイズミの心情描写がないから、一方的でイズミが何を考えているのかよく分からないという、ミステリアスな雰囲気を生んでいるんですかね?
読者も新谷同様、彼女の言葉からしか心情が分かる手がかりがないですし。
なんだか不思議で、でも、最後は新谷を応援してやりたくなるような話でしたね。
後半の月下少年は、この「つきこい」より前の話で、イズミが何故に月待ち女になったのか、その理由が語られる話でした。
かなり淡い感じの恋物語で、ファンタジーの要素も入っているのですが、描写は大分少なくてイズミの恋に重点が置かれています。
1ヶ月間だけの恋というのは、なんだか切ないものがありましたね。
この2つの不思議な恋が織り成す物語は、切なくもなんだか優しい温かみがあって、私的に良い作品でした。
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いくや

Author:いくや
かなりゆるい本好き、ゲーム好きです。
近所の書店のラノベの扱いが日に日に縮小されているのは嘆かずには、いられない。

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